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2006.10.16 再興第91回院展

(2006.10.11~10.17)

上野は観られなかったので巡回先の大丸ミュージアム・心斎橋で観覧。
デパート会場で天井が低く、充分後ろにさがって絵全体を
観ることもかなわない悪条件だったが、点数が少ない(80点)ので、なんとか耐えられた。

期待していた同人がいまいちで、目を惹いたのは足立美術館賞を受賞した
西田俊英の「吉備の鶴」くらい。
内閣総理大臣賞受賞の小谷津雅美「桜韻」は・・・かわい~。
あと清水達三の「翠響」に田渕俊夫「夕想」は墨絵の趣が。
手塚雄二「迦羅須」は意欲作。でもまだ途上の感。
福王子一彦「上弦の月(三)」は逆に目慣れてしまった感。

同人以外では、奨励賞を受賞した大矢十四彦「黎明」、同じく奨励賞の村岡貴美男「風の塔」
野地美樹子「影織り」は、つぼにはまった感じ。雪上に織り成す5本の幹の影が交錯し、
黒い額縁もしらじらとした画面を引き締めていた。
松尾喜久子「一如」はマチエールもよく少女の目の輝きに目を見張った。
他にも増田淑子「サバンナの風」、南口みどり「収穫のとき」、柳本富子「日々(ネパール)」
など、目の力強い女性を描いた作品が多くひっかかった。
期待していた招待の小田野尚之「あいさつ」はインパクトにかけた。

同人以外49名のうち女性が24名を占める躍進ぶりで
同人31名中2名という少なさを考えると、次に同人推挙されるのは、招待の宮北千織が
最右翼だ・・・といいな。
by kinmokusei_verdi | 2006-10-29 00:21 | 展覧会
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