(2005.8.1~8.10)
正式名称は INAXギャラリー特別企画展10daysセレクション -予兆のかたち 7-栗山 斉 展 で、ほんとは昨日までだったようだが・・・。 何も知らずに来たが、兵庫県出身で筑波大の大学院に在学中、らしい。 それだけのこと(出身県が同じで今住んでいる場所が同じ)なのに親近感がわく。 名前は見てるはずだし。 はじめ、 これはなんだ? と思ったけど、蛍光管のノイズは確かになつかしい音だった。 もっと、ゆっくり聴いていたかったくらい。 そして思い起こしたのはあるサントラの曲。 Noisyな。 あの曲はどこに行ったのだろう。 同時開催、ギャラリー1では 「泥小屋探訪」展(2005.6.1~8.20) 山の辺の道、なつかしい・・・。最後に歩いたのはいつのことだったか。 12~17日はお盆休みでお休み。 覚え書きとして、INAXサイトから転載 毎年8月は、公募によって選ばれた作家による「予兆のかたち」をご覧いただいています。 栗山さんの蛍光灯を使ったインスタレーションです。 不規則な点滅を繰り返す白々とした蛍光灯が会場の両壁に列をなして設置され、 光が消える時の、様々な私達の驚きや恐れのような感情までが、光と音で表現されます。 作品「Control」はコンピュータのプログラムにより、蛍光灯の安定器に電気信号を送り、 機械のバグによって偶発的に生まれる現象を使い、切れかけている蛍光管の様子として 現したものです。白々とした光の明滅とともに、ジジジ・・・、チラッ、チラッ、などと 電気音が発せられます。硬くて薄いものがどこかで割れるような、かすかな音です。 音のしそうな蛍光管はレトロな遺物に思えるほど、目の前のパソコンの中もTVの映像も 街のいたるところが高機能の光にあふれています。 INAXギャラリーからは銀座通りの夜景が一望できます。 夕暮れにカラフルなイルミネーションと流行のスモークガラスのビルから透過される淡い光が 複雑に折り重なっていく様を見ていると、街とは光が主役なのかも知れないと思えてきます。 しかし、栗山さんの作品は、住宅街の夜道に設置されている、時々切れそうに点滅したり、 ジジジという音を立てたり、あるいはのっぺらぼうにあたりを照らす街灯を思わせました。 夜の闇の漆黒、視覚を奪われた時の五感の働き方、そんな状況の中で、 そこだけ真昼のように明るい街灯は、光そのものが生きているかのように、 呼吸をしているかのように感じられます。私達はネオンやメディアアート、 発光ダイオードから赤外線まで、様々な光の表現を体験してきています。 そんな中で、今展の誰もが慣れ親しんだ素材と、ローテクとも言える仕掛けが見る者に、 少し前の時代の光の記憶を追想させて、イメージを脹らませてくれました。 栗山さんは大学院に在学中の若手作家で、映像を光と捕えて他の物体に投影させた 作品や、光源そのものを作品とした、人やものとの関係性を探る作品をつくっています。
by kinmokusei_verdi
| 2005-08-14 11:11
| 画廊
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