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2010.1.14 陶磁器ふたつの愉楽 (根津美術館)

(2010.1.9~2.28)

昨年、新装なった根津美術館に初めて行きました。
企画としては次の絵画が見たかったのですがその頃関東にはいないので
この企画が最後かなあ、とお誘いうけて行くことに。

☆☆☆
気に入ったもの、は、いきなり重要文化財の
青磁筍花生
一気にてんしょんがあがる器。
色は薄い青に近く、なにも言うことなく、ただひたすらこのみ。

あとは羅列。
青磁尊形花生 銘 夕端山
白磁刻花蓮花文輪花鉢 定窯

天藍釉双耳壺
フライヤーにも写真が載っている。形も美しいがぬめっとした釉が美しい。
隣の豆青釉花唐草文双耳扁壺は、色はこのみだけど
やはり青磁の方がすきなよう。

室町時代のこのみの鑑賞用陶器と現在のそれの比較展示、
自分のこのみはやはり現在=青磁などの磁器がすきなようで
次のコーナーに移ったとたん、わたしの熱気が冷めた、と
後ろにいたお姉さまが相当驚いてらした。
そんなことがわかるくらい、いや、わたしの趣味がわかりやすいのでしょう。

次のコーナーは鉄絵や染付や三島の食器展示でした(笑
で、食器にあわせた季節の献立が書いてあるのを見ながら
料理写真があればもっと興味がでるのに・・・と
最後の最後の月白釉盃でまたてんしょんちょっとあがったくらいで。

あと、独立ケースの
緋襷鶴首花瓶、が、少し斜めの鶴首がかわいく
裏を見るとちょうど2つ、目があるように見え、
目を上にして横に倒すとまんま、たこ、に見えるんではと大ウケ。

企画はここまで、で、残りの展示室はコレクション展らしい。
絵画は芦雪の
犬図(母犬まわりに子犬が4,5匹)
竹狗児図
と、
松村景文の狐嫁入行列図(狐かわいい)
がとても気に入りました。

古代中国の青銅器は
3点セット(違)と
双羊尊
展示解説パネルで饕餮文にがあるのを初めて知りました。
眉のうしろに尾もあったけど。

茶道具は仕覆などに裂に重点を置いた企画で
ある茶入に付属する仕覆が
珠光、利休、織部、遠州と並んでいて、
それぞれいめーじ通りで、特に利休の木綿間道がなんとゆーか
いやらしく感じました。

この展示室で一番気に入ったのは
唐物文琳茶入 銘 白玉

茶玉でしたが(違)、仕覆の
白地宝尽小牡丹唐草文金襴がすばらしく美しく、
別々に置かれていたがくるまれている姿を想像するとほんと美しいのです。

最後の展示室、テーマは「新年を寿ぐ」
織田有楽の茶杓の銘 玉ふりふり、に爆笑しました。
なんだかなあ。さすが有楽斉!?
松葉蒔絵棗には茶道具にしてはめずらしく、いらいらさせられる器物。
別の意味でこころに残りました。


建物もつらつら見て・・・
「ハロゲン化物消火設備」を”ハロゲンばけもの”と
読んでしまうのはわたしだけではないはず。
(他でよく見るのは”ハロゲン化合物”という表示)

庭園もぐるぐるして、枝すきーの燃え心満載で
カフェものぞいたものの、撤退し、外苑前までてくてくお茶飲みに向かいました。
by kinmokusei_verdi | 2010-01-14 22:22 | 展覧会
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